AFNラジオの日々のオンエア曲を紹介するブログ
7月21日(水)のオンエア曲〜ラトーヤ、THE SPILL
CANVAS、GUNS N' ROSES の話題など
今日の関東地方は凄ま
じい暑さ。部屋の温度計は 16 時でついに 40 度を指した。
こんなにアツくなっちゃってどうするの?
珍しいので寒暖計を撮っといたけど、もっと珍しいのが出てきたら...こわい。
さて、AFN で放送の Rock History 〜「ロック界での7月21日の出来事」は
・1987年、GUNS N' ROSES のデビュー・アルバム
Appetite for Destruction
がリリースされる。
ガンズ・アンド・ローゼズの「アペタイト・フォー・ディストラクション」は全世界で2,800万枚を売り上げ(2010年6
月現在)、歴史上もっとも売れたデビュー・アルバムとして、それまでボストンが持っていた記録を塗り替えました。
ナンバーワン・ヒットとなった Sweet Child O' Mine は平日の AFN
,18時台の放送中でのブリッジとしてイントロ部分が使われています。
そんな小ネタはさておき、Paradise City
など、ハードロックの名曲がいっぱい詰まったこのアルバムは1988、1989年と2年にわたって全米1位を記録。ロックの記念碑的作品となりました。
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ちなみに、アルバムのオリジナル・カヴァーは当時物議をかもした「レイプ・ジャケット」で、日本では
一部の輸入盤でしか手に入りませんでした。
私もアナログ盤を持っていますが、今コレって何か値打ちがあるんでしょうか?
当時はそれなりに聴いたけど、今は全く聴かないし、かといって捨てるわけにもいかず、少し持て余し気味です。
昔の音楽ってどうしても月日が経つと聴かなくなって、ソフトは単なる思い出の品になってしまう。
こうやって考えると、(他の人はどうか知りませんが)やはり音楽は「いま」のものが
一番だと思うのです。
「昔のがいい」なんて言う人は、知ろうとする努力をしない人じゃないかな。
常にアンテナを張り巡らせていると、思いがけず素晴らしい音楽に出会えることがある。そのとき、本当にミュージシャンってすごいな、と思うのです。次から
次へと素晴らしい音楽を作って世に出すのだから。
だからこのサイトも、よくあるような、1980年代の音楽を紹介する「年寄りのノスタルジー」みたいなサイトには絶対した
くなくて、「いま」を敏感に感じられるものにしたかったのです。
過去は過去で素晴らしいかもしれない。でも僕は常に前を向いて生きていたいのです。
・She
Ain't Got Shit On Me LETOYA LUCKETT
→一覧ページ
元デスチャのラトーヤ
の、全米12位を記録した 2nd アルバム Lady Love (2009) からのシングル、「シー・エイント・ガット... 」。
曲調はちょっと攻撃的な王道ソウルといった印象。
ミュートを取っ払ったようにラフに響くバスドラムをバックに、ラトーヤの突き放すような歌い方がカッコいい曲です。
原題でも伏せ字とはいえ、女性シンガーが、誰もあまり口にしたくないような言葉をおおっぴらに歌うところなどは、妙な心意気を感じます。
「パンク・ロック」などという音楽は存在しない。パ
ンクは精神だから。
だから私はこれらを「スピード・ロック」と呼ぶ。
・I
Don't Need A Soul RELIENT K
リライアントK
のさわやかで胸躍るスピード・ロック。
ラジオでパッとかかると、ホントかっこいいと思う。詳細は →試聴
ページ
・Our
Song THE SPILL CANVAS
→一覧ページ
なんともカッコいい、軽快に突き進むスピード・ロック。
覚えやすい歌メロと、コーラス・ワークもさわやかです
演奏するのはアメリカの4人組オルタナ系バンド、スピル・キャンバス。
歌はかのロブ・トーマス先生(Matchbox 20
)にも通じるソウルフルな節回しが魅力的です。なんたってヴォーカリストの名前がニック・トーマスだもの。(ありゃま!)
THE SPILL CANVAS は2002年アルバム・デビュー。
この曲は2010年4/20 リリースの Realities EP
からのシングルです。
2010年秋に新アルバム Formalities が登場予定。
7月16日(金)のオンエア曲〜トラヴィー・マッコイ、ジョン・メイヤー ほか
今日の関東地方は熱波のような暑さ。部屋の温度計は36度を指し、16 cm のクリップファンはフル稼働状態だ。
私はエアコンはいっさい使わない。
エアコンは冷気を作るために膨大なエネルギーを使い、膨大な熱を発するという矛盾をはらんでいるから。
むっとする暑さの正体はなんだかエアコンや車が発する熱風のような気がしてならないのだ。
かたい話はさておき、体に抵抗力がついて、風邪ひとつ引いたためしがないので、そういった意味でもエアコンは使わないほう
がよいと思う。(病人やお年寄りをのぞく)
ハードロック系のオンエア曲では
・The Pot TOOL
・Odd One SICK
PUPPIES →一覧ページ
・Show Me What You Got POWERMAN 5000
・Billionaire
TRAVIE MCCOY Ft. Bruno Mars
→一覧ページ
熱いときはレゲエ、それも笑えるやつ、というワケでもないでしょうが、このところしょっちゅうかかるし、全米チャートでも大
暴れなのがこの曲。
「億万長者になりたい/女王や女性実業家と並んでフォーブズの表紙になりたい」といった、いかにもベタな願望を軽快なレゲ
エにのせて歌っています。
ラップ・パートではブラピ夫妻やら大統領やらをネタにした辛らつで品のない歌詞もでてきますが、全体カラッと明るくて、ノリのよさは最高。コーラス部分も
覚えやすくて楽しい曲です。
トラヴィー・マッコイはヒップ・ホッ
プ・グループ、ジム・クラス・ヒーローズのフロントマン。
この「ビリオネア」は彼の初ソロ作品「ラザルス」
(2010/06/08) からのカットで全米トップ5入りの大ヒット。
・Half
of my heart JOHN MAYER Ft. Taylor
Swift
→一覧ページ
ジョン・メイヤーは、現代の3大ギタリ
ストなんて呼ばれ方をされてるみたいですが、私にとってはラジオで彼の曲を初めて聴いたときからずっと素晴らしい曲を作るシンガーという認識しかありませ
んでした。
でも、今年5月の日本公演がソールドアウトするほどの大盛況の裏には、もしかすると彼のギタープレイ目当ての観客も多かったのかもしれないなあ、などとも
思えるのでした。
この「ハーフ・オブ・マイ・ハート」は
彼ならではの爽やかな歌声で大人のロックといった印象。ギターの音色も耳に心地よく響きます。
テイラー・スウィフトがコーラスで参加していますが、言われてみれば、といった程度の存在感で、ある意味贅沢な共演かもしれません。
7月15日(木)のオンエア曲〜ロケット・サマー珠玉のバラード、CIVIL
TWILIGHT ほか
AFN の Rock History 〜「ロック界での7月15日の出来事」は
・ジョン・レノンの母、交通事故で死去
その悲しみとショックは相当なもので、後の彼の音楽に少なからず影響を及ぼしました。
ビートルズ時代の「ジュリア」(通称「ホワイト・アルバム」に収録)、ソロでの「マザー」(「ジョンの魂」に収録)はそのことが元で書かれたといわれてい
ます。
・All Or Nothing
THEORY OF A DEAD MAN
→一覧ページ
懐かしく、郷愁を呼び起こしそうな響きのピアノに導かれて、切なく哀愁に満ちた歌が展開する。コーラス・ハーモニーも見事
な、美しいロック。
セオリー・オブ・ア・デッドマンはカナダで
結成された4人組で2002年アルバム・デビュー。
この All Or Nothing を収録した 3rd
アルバム Scars & Souvenirs (2008) カナダで2位、全米 26 位と大ヒット。
なお、同アルバムからのシングル・カットは8枚(7/16 現在) に及び、稀代のメロディ・メーカーぶりを示しています。
・Eyesore
JANUS
→一覧ページ
うおお、なにやらキン
グ・クリムゾンの「エピタフ」のごとく胸騒ぎのするティンパニ・ロールで始まるハード・ロックだ。
シンセの幻想的な響きに支えられてじゃりっと歪んだギターとずっしりしたリズム隊が暴れまくる。
歌は伸びやかに歌い上げる部分と、荒々しく絶叫する部分の対比がすてきです。
JANUS
は2004年にシカゴで結成された4人組。バンドはこの曲でもティンパニが使われているように、一般的なハードロックの楽器にとらわれない音作りが特徴の
ようです。
2009年の 1st アルバム Red Right Return (2009/09/22) からのカット。
・Letters
From the Sky CIVIL TWILIGHT
→一覧ページ
なんてことでしょう、この曲の美しさときたら。
深遠なピアノの音色と共に清楚なメロディの歌がうたわれると、一気にその世界に引き込まれてしまいます。
「ある日空から手紙が落ちてきて」
それは映画か幻想小説の一場面のように強烈なイメージを聴く者に植えつけます。
ファルセットで歌われる美しい旋律はやがてリズムがうねる大海へと飲み込まれていく。
かつてのアート・ロック(日本名:プログレ)を想起させる神秘性と感情の躍動。
壮大な物語が4分30秒に凝縮された幻想ロック。
シヴィル・トワイライトは南アフリカ、ケー
プタウンで結成。メンバーは Steven (Vo , B , Key) と Andrew (G , Vo) の McKellar
兄弟と Richard Wouters (Ds.) の3人。
2005年にロサンゼルスに移り、楽曲がテレビで使われるなど、注目を集めるようになる。
この「レターズ・フロム・ザ・スカイ」もアメリカのミステリ TV
シリーズで挿入歌として使われて反響を呼びました。
USロック・チャート 25 位、オルタナ・チャート 7 位 (7/24現在)と、今後も要注目です。
・Walls
THE ROCKET SUMMER
→一覧ページ
ああ、やっとこの曲を紹介するときがきました。なんせ夏だし。(それはバンド名!)...5/7に予告したきりでしたから。
ピアノで奏でられる素朴なイントロに続いて、やさしく、情感たっぷりに歌われる美しいメロディ。
さらなるストリングスの味付けは、かのビートルズの「レット・イット・ビー」の風格すら感じる。
しかし、ビートルズが教会音楽であったのに対して、ロケットサマーは、若さゆえのやりきれない感情をぶちまける歌として表現した。
歌はきれいな響きのファルセットを駆使しながらドラマティックに展開し、それに呼応するかのごとくドラムスを中心としたバンドサウンドがダイナミックに躍
動する。
まさに名曲。美しきロック・バラード。
ロケット・サマーはアメリカのシ
ンガー・ソング・ライター、ブライス・エイヴァリーによるソロ・プロジェクト。
全ての楽器演奏からプロデュースまで、音楽制作に関する全てをこなす才人です。
2003年に Calendar Days でアルバム・デビュー。
この「ウォールズ」は 4th アルバム Of Men and
Angels (2010/02/23) からのカット。
Photo : 虚空慈 kokuuji
アップロード : 2010/07/08 更新
: 2010/07/16
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