AFNラジオの日々のオンエア曲を紹介するブログ
9月30日(木)のオンエア曲〜 スウィッチフットと CAVO のせつないロック
今日は9月の最終日。関東地方は雨だけど、そんなに寒くなくて半ソデでも平気なくらい。これも猛暑の余波でしょうか。
さて、秋といえばちょっぴり人恋しくなる季節。そんな日のオンエアは心なしかセンチメンタルな曲が目立ちました。
・She Is Love PARACHUTE
・All In LIFEHOUSE
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・Fader THE TEMPER TRAP
・The Lucky One VERTICAL HORIZON
・Where We Belong THRIVING IVORY
・Take It Away BROOKE WHITE
・Scream AVENGED SEVENFOLD
・Your
Love Is A Song SWITCHFOOT
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ゴリゴリのオルタナからゲンキ印のパワー・ポップ、美しいバラードまで何でもできちゃう奇跡のバンド、スウィッチフット。
この「ユア・ラヴ・イズ・ア・ソング」もこれまたすんばらしいバラー
ドで秋にピッタリ。いや、それは多分こじつけだけど、とにかくメロディーの美しさは毎度のことながら絶品です。繊細なアコースティック・ギターのカッティ
ングから導き出される歌声は透明感にあふれています。
収録アルバム「ハロー・ハリケーン」(2009)
は全米チャート13位のスマッシュ・ヒット。また、同アルバムからのシングル The Sound
はスピード感あふれるロックで、こちらもオススメです。
・My
Little Secret CAVO
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ヒ
ドイ、ひどすぎますうう。こんなイイ曲作るバンドが売れないなんて。
...と、のっけから泣き落とし調で始まってしまいましたが、この人たちの曲を、さらにはアルバムも聴いてもらえばきっとわかってくれるんじゃないかと思
うのです。
ギター・アルペジオと共に歌われる美しいメロディー。コーラス部分はダイナミックに盛り上がり、胸を締めつけるようなせつない歌いまわしが印象的です。
アメリカの4人組バンド、カヴォはポ
スト・グランジまたはハードロック系として語られることが多いのですが、彼らの魅力はなんといってもメロディーの美しさでしょう。
2010年発表の彼らの4枚目のシングルであるこの曲もその魅力がいかんなく発揮された「美しいハードなロック」といえます。
なのに!なのに!アメリカでも彼らのデビュー・シングル Champagne (→一覧ページ)
が全米109位と、ちょこっと売れただけで、 2nd の美しいハード・オルタナ Crash も、せつなくて美しいロックの名曲 Let It Go (→一覧ページ)
もチャートに見向きもされないなんて、ひどすぎますうう...(忍び泣き)。
どうもこのテのバンドは、例えば以前紹介した AFTER
MIDNIGHT PROJECT (→一覧ページ)もそうだけど、美しいメロディーの「ハードなロック」と
いうスタンスはウケにくいのかも知れません。
ハードロックなら思いっきりゴリゴリしててギター・ソロがバリバリの、例えば BULLET FOR MY VALENTINE
やアヴェンジド・セヴンフォールドのような「本格派」じゃないとダメなのかも。(そういえば カヴォの 1st シングル Champagne
もGソロこそないものの、かなりゴリゴリだ!)
でもこうした、「歌のよさ」で聴かせるバンドがもっと売れてもいいと思うのです。
今回紹介した曲が収録された彼らの 1st アルバム Bright Nights Dark Days (2009)
は全米47位と、まあまあの売れ方だったけど、メロディアスなグランジ系ハード・ロックが満載!聴きやすく、親しみやすいので現代ロック入門としてもおす
すめです。
ぜひ、多くの人に聴いてもらいたいと思います。
9月22日(水) のオンエア曲〜 NEON TREES
の軽快ロック、セヴンダスト、スコーピオンズ
今日はちょっと珍しめの曲のオンエアが目立ちました。
・All Cried Out LISA LISA AND CULT
JAM
・Wavin' Flag K'NAAN
・Dark Is The Night A-HA
・I Can't
Explain SCORPIONS
イギリスの偉大なロック・バンド、ザ・フーの歴史的名曲(1965)のカヴァー。
スコーピオンズは1960年代(!)から活
躍するドイツ出身のハードロック・バンドです。
下世話な話をすると、アルバム・ジャケに幼い少女のかなりキワどいヌード写真やら、墓場で殺し合いをする写真やらを使って発禁さわぎを起こしたりで話題に
なったりしましたが、音楽自体はきわめて正統なハードロックでした。
ギタリストとしてマイケル・シェンカーやウリ・ジョン・ロートがいたころはジャーマン・ハードロック的色合いが強かったですが、1980年代あたりからア
メリカでも成功を収め、Rock You Like a Hurricane など、ヒットを連発しました。
日本でも人気が高く、ライブ・アルバム Tokyo Tapes (1978)
では滝廉太郎の「荒城の月」を日本語で披露。
観客と合唱となった際、「はーなーのーえーんー」の箇所で日本の観衆が俗に歌われている「正しくない」メロディーだったのに対して、クラウス・マイネ
(Vo) が正統なメロディーで歌っていた、という笑えない話もありました。
CD : Tokyo Tapes
さて、この「アイ・キャント・エクスプレイン」は1989
年のアルバム「蠍伝説~スコーピオンズ・ベスト」Best of Rockers
'n' Ballads に収録。
ザ・フーのライブにおいてはギター、ベースとも「弾きまくり」となったように、ハードロック・バンドとしては楽器でいろいろやれて楽しい曲なのでしょう。
アレンジもスマートで好感が持てます。
アメリカでシングル・カットされて 1990年の Mainstream Rock Tracks チャートで5位を記録。
アルバムも前述の Rock You Like a Hurricane など 1978-1988
年の代表曲が網羅されており、この時期のスコーピオンズを知る上で格好の1枚となっています。
→Amazon
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最新モノでは
・Unraveling
SEVENDUST →解説
ページ
なんでしょう、このカッコよさは。
がっちりヘヴィーなビートにハードロック・テイストのギター、そして哀愁こもったメロディーが泣かせます。
メタルとオルタナがタッグを組んだ美しいロック。
セヴンダストはアメリカの5人組で1997
年から2010年までに8枚のアルバムを発表。
この曲は今年4月20日リリースのアルバム Cold Day Memory
からのカットで、全米 Mainstream Rock チャートで7位を記録しています。
・Animal
NEON TREES
→一覧ページ
軽快なビートでイントロから快調に飛ばすハッピーなロック。
パシパシとタイトなドラムスに弾むようなベース、そしてシンセの味付けは1980年代あたりのアメリカン・ニュー・ウェイブの味わいも。
コーラス部分の Oh oh ,What are you waitin' for? がノリノリで最高に楽しい曲です。
NEON TREES
は南カリフォルニアで2005年に結成された男3、女1の4人組バンド。
この曲は2010年のデビュー・アルバム Habits
からのカットでビルボード Alternative Songs チャートで1位を獲得。
全米メインチャートでも 24位と大きな成功を収めています。
Photo : 虚空慈 kokuuji
アップロード : 2010/09/08 更新
: 2010/10/17
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