AFNラジオの日々のオンエア曲を紹介するブログ
7月14日(水)のオンエア曲〜 コルビー・オドニス、BLG
、ジェイソン・ムラーズ
AFN で毎日放送の Rock History 〜「ロック界での7月14日の出来事」は
・スティーブ・ミラー・バンドが1987
年、ハリウッドの Walk of
Fame(歩道に手形が埋め込まれる)の表彰を受けた。
彼らはアメリカで1967年に結成され、多くのミリオン・セラーをもつ人気バンドで現在も活動中。
・THE WHO
が1967年、初の全米ツアーを開始した。
2nd
アルバム、「ア・クイック・ワン」発表後、たびたびアメリカにわたり、6月のモンタレー・ポップ・フェスティバルほか、そのライブ演奏の凄まじさで観客の
度肝を抜いていたザ・フーがモンスター・バンドへと飛躍する第一歩となったツアーでした。
誇張でもなんでもなく、「レコードよりもライブの方がいい」バンドなんて、後にも先にもザ・フー以外ないでしょう。
ライブのダイナミズムと、4人の天才がリアルタイムで生み出すマジックをレコード録音で収めることなど、到底不可能だったのです。
キッ
ズ・アー・オールライト(数量生産限定) [DVD]
・What
You Got COLBY O'DONIS →
解説ページ
コルビー・オドニスと
いえば、一般的にはレディー・ガガのデビュー曲で空前の大ヒットを記録した「ジャスト・ダンス」の客演シンガーとして記憶している人も多いと思います。
コルビーはその曲のプロデューサーであるエイコンと同じレーベルに所属してほぼ同じ時期にデビューした NY
出身のシンガー・ソング・ライター兼ギタリスト/ピアニスト。
What You Got は2008年
4/8にリリースされた「ジャスト・ダンス」より一足早い 2/26 リリースの彼のデビュー曲です。
哀愁に満ちた鍵盤のイントロに始まり、せつないメロディを柔らかく、やさしい声で歌い上げています。
一貫して奏でられるシンセによる主題のメロディも印象的ですが、後半で出てくるアコースティック・ギターのアルペジオが電子楽器の支配を解き放つ、一服の
清涼剤の役割を果たしています。
2008年の 1st アルバム Colby O (全米 41 位)からのカットで全米14位を記録。
2010年にニューアルバムが登場の予定です。
・Two
Is Better Than One BOYS LIKE GIRLS (ft.Taylor Swift) →
解説ページ
スピード・ロック系の人気バンド、ボーイズ・ライク・
ガールズと人気絶頂のカントリー・シンガー、テイラー・スウィフトの意
外な組み合わせによるロック・バラード。
なんとも美しい曲で、特にテイラーがソロで入ってきてその後合唱になるとこなどは、せつなさ全開。
ファルセットによるコーラス・ハーモニーも素晴らしく、実に見事な出来ばえです。
BLG
って見た目は刺青バリバリのナマイキ兄ちゃんだけど、さわやかなストレート・ロックやらこうした美しいバラードやらをやるんだから、面白いバンドです。
・Lucky
JASON MRAZ (with Colbie Caillat) →
解説ページ
癒し系アコギ・ロック
の星、ジェイソン・ムラーズと現代ポップ界の太陽、コルビー・キャレイの豪華顔合わせ。
2人の歌い分けも見事で、特にコーラス・ハーモニーがとってもきれいにキマっています。
2人がレコーディングで実際に一緒に歌ったかは定かではありませんが(おっと、そんな夢のないこと言っちゃいけないね!)、仲良く並んで時おり目を合わせ
ながら歌う姿が目に浮かぶような、それくらい良くできたデュエット曲だと思います。
2010年のグラミー賞 Best Pop Collaboration with Vocals を受賞。
ジェイソン・ムラーズはアメリカのシン
ガー・ソング・ライターで2002年アルバム・デビュー。
ほんわかレイドバックの癒し系ロックでロングラン、大ヒットを記録した「アイム・ユアーズ」を収録した2008年 5/13 リリースの 3rd
アルバム We Sing. We Dance. We Steal Things が全米3位ほか世界中で大ヒット。
この「ラッキー」は同アルバムからの3曲目のシングルで全米 48
位 (Gold 認定) のスマッシュ・ヒットを記録しています。
7月13日(火)のオンエア曲〜 名曲!BLACK GOLD
のロックとカスケーダのダンス・ビート
関東地方は激しい雨。そんな中、出かける前の12時前後に素晴らしい曲が立て続けにかかったので紹介します。
・Shine
BLACK GOLD →
解説ページ
正午になる直前にかかったのがこの曲。
しゃぼん玉がはじけるようなリズムと甘ずっぱい、せつないメロディは、アメリカ1960年代あたりのバブルガム・ポップの雰囲気。
しかし、途中からカリッと歪みの効いたギターが入ってきてダイナミックなロックの味付けがなされます。
高音域で歌われるコーラス部分の美しさも印象的です。
ブラックゴールドは2006年頃ニューヨー
クで結成された、Eric Ronick (Vo., Key) と Than Luu ( Ds, G,
Vo.) の2人によるプロジェクト。
この「シャイン」は2009年2月発表の 1st アルバム
Rush
からのカットです。
ちなみに今年公開の映画「バレンタインデー」のオリジナル・サウンドトラックにも収録されています。
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日本ではあまり知名度はありませんが、インディー・ロックで片付けるにはあまりに惜しい、素晴らしい曲、アーティストではないでしょうか。
・Evacuate
The Dancefloor CASCADA →
解説ページ
なんとも、すさまじい。
ハンマーで打ち付けるようなシンセサイザーの強烈な一撃で始まったかと思うと、すぐさま女神の歌に導かれた攻撃的なダンス・ビートが圧倒的な音圧で迫って
くる。
それはあたかもドラクロアの絵画「民衆を率いる自由の女神」のごとく、ダンス・ビートの旗印の下に鋼鉄の女神が民衆を率いて進軍して行くかのようだ。
印象的に繰り返される「ダンス・フロアから避難して!」というフレーズから、息もつかせずなだれ込むラップ・パートはエミネムをほうふつとさせるスピード
感とス
リリングな効果を生んでいる。歌うのはドイツのラッパー、カールプリットだ。
ユーロ・ビートの特徴である、「軽さ」をかなぐり捨ててアメリカの R&B
的要素をうまく取り入れた結果、強烈なグルーヴ感、ノリを生み出すことに成功している。
カスケーダはドイツで結成された3人組で、
2005年のシングル Everytime We Touch が世界的ヒット。
さらに2007年のシングル What Hurts the Most がヨーロッパ各国及びアメリカ(Gold 認定)で大ヒットしました。
ちなみにこれはラスカル・フラッツのヒットでもおなじみの曲ですが、もともとはアメリカのカントリー・シンガー Mark Wills
の2003年のアルバム And the Crowd Goes Wild に収録されていた曲を後に様々なアーティストがカヴァーしたもの。
この「エヴァキュエイト・ザ・ダンスフロア」は2009年7月発表の
同名アルバムからの曲でイギリスで初の1位を獲得、ほかヨーロッパ各国及びアメ
リカでも大ヒットを記録しています。
7月8日(木)のオンエア曲〜 HELLYEAH のハードロックなど
AFN では Rock History と題してロック界の「今日は何の日」を紹介している。
で、今日7月8日は名曲「伝説のチャンピオン」で有名なクィーンが40
年前、1970年のこの日に結成されたということを紹介していた。
当初は本国イギリスでは全くマイナーだったバンドを日本のレコード会社の担当者が発掘して、ティーンの女の子向けに美形バンドで売り出して日
本でまず最初に
人気に火がついた、とは有名な話だ。
・Every
Breath BOYCE AVENUE
この曲、とってもメロディ美しくてせつないロックなんだけど、いかんせんアメリカ本国でも情報少なくてアルバム All We Have Left
(2010) の発売日も確認できない。
でも、これは絶対イケます!とにかく曲が良すぎる! なので、後日ぜひ紹介したいと思います。
・Therapy
CRAVING LUCY →一覧ページ
あれ、ステレオが接触不良でも起こしたかな?そんなノイジーな始まり方をするクレイヴィング・ルーシーのハードロック。
音はひたすらヘヴィー、ひたすらラウド。だけどメロディーもとてもよくできていて、曲の完成度は高い。
個人的にはこういうの好きで好きで....たまりません!
・Alcohaulin'
Ass HELLYEAH →
解説ページ
あやしげなアコースティック・ギターのイントロがアウトローの雰囲気をかもし出す。
スライド・ギターの響きは「アルコホウリン・アス」のタイトルのごと
きバーボンの樽の香りが漂ってきそうなサザン・ロックの味わいだ。
そしてリズム隊の咆哮と共に歌が、ギターがダイナミックに躍動するハードロックへと展開していく。
ヘルイェー(カタカナで書くとちょっとマヌ
ケだな)はアメリカ、南部のヘヴィ・メタル系のバンドだ。
マッドヴェインのヴォーカリストとギタリスト、元パンテラのドラマーなどで構成されたスーパー・グループでこの曲は2007年の1st アルバム
Hellyeah からのカット。
US メインストリーム・ロック・チャートで7位を記録している。
2010年 7月13日には 2nd アルバム Stampede が登場。
7月7日(水)のオンエア曲〜ゴメスのUKギター・ロック
今日は七夕。関東地方では曇りそして雨。まあよくあることだ。よその地方ではどうか知らないけれど。
・Airstream
Driver GOMEZ →
解説ページ
13時台の一発目にか
かったのがこの曲。
イントロから奔放に 叩き
鳴らされるギターの、まさに鋼鉄の弦がびりびり振動している感覚の荒削りな音。
それは古くはザ・フーのピート・タウンゼンドから XTC , ギャング・オブ・フォーなどの英国「引っ掻き系」ギタリストの系譜を感じさせます。
その奔放なギターをがっちり受け止める引き締まったリズム隊、そしてクールに繰り返される歌がなんとも味わい深い、独自のグルーヴ感を出しています。コー
ラス部分の Go carefully, carefully Oh, airstream driver というフレーズが印象的。
ゴメスはイングランド出身の5人組バ
ンド。
1998年のデビュー・アルバム Bring It On
が全英チャート11位ほか全英ベストアルバム賞を受賞するなど、UKロック界の新星として大きな注目を集めました。
その後アルバムを出すごとにアメリカでも着実に知名度を上げていき、この曲を収録した2009年3月リリースのアルバム A New Tide
は全米チャート60位、同インディー・チャート5位を記録。アメリカにおけるバンド史上最高成績となり、大きく躍進しました。
去年かかりまくって今回久々のオンエアのような気がしますが、こういう本格系のロックもいいものです。
Photo : 虚空慈 kokuuji
アップロード : 2010/07/08 更新
: 2010/07/16
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