AFNラジオの日々のオンエア曲を紹介するブログ
4月11日(月)
原発問題、シーロー・グリーン、テイラーのお気に入りNEEDTOBREATHE
暖かくなってきた。
暖房器具を一切使わない何度目かの冬が終わった。 (冷房に関しては2010年7月16日のページを参照)
原発への怒りは決して消えないけれど、事故が冬場であったのは少しだけの運だった。完全に窓を閉め切った生活は、夏だったら出来るかは全く自信がない。
忌まわしき放射能汚染。
外への洗濯物やマスク外出はもう少しだけ辛抱しよう。
関東近辺の農畜産物はお気の毒だけど、自分の命は自分で守るしか、ない。
4月10日の21:30 頃、NHKで福島県知事のインタビューをばったり目にする。
前回も書いたけど、やはりここでも原発への批判的言動は見受けられない。(私が見る前にしていたのか?)
立場を考えれば多少は致し方ないが、県民はどうか。
この1ヶ月間、法定基準値を大幅に超える放射性物質が広範囲に降り注ぎ、空気を、土を、水を汚した。
放射能は見えないし、感じない。たとえ後年、免疫異常によるがん等の疾患が5%程高まったとしても、原発事故との関連性を証明できない。
これは机上での推論に過ぎないのだろうか?
ただ言えるのは、こうした「有害」、そして政府、行政側の言う「無害」もひっくるめた可能性に市民は脅えなければならない
ということ。すなわち「健康的で安全な社会生活を送るのに適さない土地」になってしまったということだ。
風で土ぼこりが舞い上がったら完全に息を止めて生活できる人でもいれば別だが。
ヨウ素131 の半減期は 約8日
セシウム137 の半減期は 約30年
プルトニウム239 の半減期は 約24,000年
テレビは次に東京都知事選で当確を出した石原慎太郎さんを映し出す。
先の天罰発言でヤリ玉に上がってしまったが、有権者は惑わされなかった。
石原氏は作家、すなわち言葉の使い手だが、あの発言では彼が普段から痛感していたであろう、日本人の問題点を天罰という強い言葉で表したがために誤解され
てしまった。
彼は被災者への天罰の意味ではなく、震災を現代の日本人全体への警鐘という意味で表したかったのだと思う。
物欲にまみれ、タレ流し的浪費に慣れてしまった日本人に。
物不足の噂が立つや否や買占めに走る。
少し寒けりゃ、暑けりゃ無節操にエアコンを使う。
田舎に多い、5人乗りの車にタッタ1人で乗ってガソリンをガバガバ使ってどこへでも出かける。
車のエアコンで暖を、冷を取るためにエンジンをかけっ放しにする。
日本全国にある、世界でも稀に見る数の自販機と24H コンビニはどれほどのエネルギーを使っているのか。
石原氏は自販機とパチンコ店の電力消費、そしてナント「福田バカ内閣の政策をそっくり受け継いでしまった今の民主党」(ほ
ぼ発言どおり)について言及していた。
ここでも、強い言葉で攻めの姿勢を崩さない。
さて、主義思想の自由は憲法で保障されている。ガソリンや電気を自分の金で買っていくら使おうと個人の自由だ。
それで良しとしてきた日本人に対して、この夏に来るであろう電力不足は、その是非を問うかのようだ。
国民ひとりひとりがエネルギーの浪費に危機感を持って生活して、日本から原子力発電所を根絶できればいいのにな、と思う。
ただ、人それぞれ様々な考え方があるので現実的には極めて困難だろうが。
広島、長崎に続き、「福島」の名も世界に刻んでしまった愚かさ。
原発から火力発電にシフトすれば燃料コスト増や物価高となる可能性も否定できないけれど、命と安全には換えられない。
誰だって自分の町がこの先何十年、場合によっては2万4千年も「住むに適さない死の町」になるのはイヤだろう?
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AFN では4月4日週から、深夜 24時帯で Today's New Rock Alternative の放送回数が大幅に増えた。
オルタナ好きにとってはウレシイ悲鳴だけど、夜更かしはいけないよね。節電しなきゃ(...)
○最近のオンエア曲から
新曲のニュースとしては次の3曲がオンエアで初観測されたこと。
・Your Surrender NEON TREES *3/28 OA
・Young Forever THE READY SET *4/4 OA
・Arms CHRISTINA PERRI *4/7 OA
特にクリスティーナ・ペリーの新曲には、ちょー興奮した。
・Forget You (F**k
You!) CEE LO GREEN
参照/試聴ページ
これがまた、イイ! 4/11 ほか、連日オンエア中。
ソウルフルな歌がバツグンにかっこいい、シーロー・グリーンのノリノリの R&B 。
冒頭のピアノの入り方、音使い、指弾きによるベース・ライン、男女のコーラス・ワークなど、モータウンほか黄金期のソウルの雰囲気がムンムンです。
今はやりのラップにせずに、柔らかな高音による歌に徹したところが心地よさを倍増させています。
ちなみにこの曲、歌詞に例の4文字言葉が使われてますが、オンエアでは F You 、と歌うヴァージョンと
Forget You 、と歌うヴァージョンの2通りがあるようです。
この「フォーゲット・ユー」はアメリカのシンガー・ソング・ライター、シーロー・グリーンの 3rd ソロ作 The Lady Killer (2010) からの 1st
シングルで全米2位 (2011/ 3月現在) ほか各国で大ヒットを記録しています。
・Hurricane NEEDTOBREATHE
試聴サイト
| CD
: Outsiders
4/6
のオンエア。
静かなピアノのイントロから、鋭角的なギター・カッティングに導かれて端正なロックが展開する。
ファルセットを交えながら、エモーショナルに、ソウルフルに歌われるうた。
メロディの美しさが絶品だ。
ニードトゥブリーズは2000年に南
カリフォルニアで結成された4人組みバンドで2006年から2009年までに3枚のアルバムを発表。
小ネタとしては音楽誌 IN ROCK (2011年1月号)のインタビューでテイラー・スウィフトが BRANDON
FLOWERS , JIMMY EAT WORLD , PARAMORE と共に彼らを「今お気に入りのバンド」に挙げていたのが思い出されます。
また実際、2011年の彼女の The Speak Now 北米ツアーで一緒に回っているようです。
この「ハリケーン」は全米チャート20位というヒットを記録した 3rd アルバム The Outsiders (2009) からの 3rd シングル。
4月6日(水) 原発の罪深さとアデル、AGAINST ALL WILL
のハード・ロック
3月末頃から折り込み広告が復活し始めた。
どれも筆頭には判で押したように「謹んで震災見舞い」の文字。
社交辞令と言えばそれまでだが、どこか微妙な違和感がある。
恐らくそれは「大変お気の毒ですが、我々も商売をしなければならないのです」といった、言い訳じみたものを感じるからだろう。
一方、柳井社長が懐から10億円を寄付したユニクロはひっそりと存在感の薄い表示だ。
説明としても「生活に必要な衣料品を提供」と、一本筋が通っている。
広告の文章ひとつとっても、センスはとても大切だ。
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AFN ニュースでも3月末頃から 1.リビア情勢 2.福島原発関連、という序列になった。
しかし3/31(水)にはアメリカ西海岸に福島からと見られる放射性物質が到達した、との報道。 このことからも、今回の事故の深刻さがわかる。
原発事故は国家が主体なだけに、タチが悪すぎる。
マスコミ、特に国営NHK
なども福島県下で明らかに法定基準を超えた放射線レベルを検出しているのに、
「直ちに健康に影響はありません」
などと法律違反と言われかねない報道をしている。
またテレビで発言する大学教授も国から研究費丸抱えだろうから、差し障りのないことしか言わないような印象だ。
大気中の放射線が法定基準を超えても
「これは24時間屋外にいた場合であるから」
とか、野菜から大量の放射能が検出されても
「毎日1年間食べ続けた場合です」
だとか、挙句の果てに「レントゲン1回分よりも」などと、全く別の尺度を持ち出して、少しでも「毒を薄めようと」してい
る。
国はできるだけ自らの非を認めたくないのだ。
行政機関もひどい。
テレビでインタビューに応えた福島県知事。さぞや怒り心頭かとおもいきや、
「とにかく一刻も早い終息を。ただそれに尽きます」
これは実に衝撃的だった。
県民の命が危険にさらされているのに、国への抗議らしきものはなく、事故が収束しさえすれば良いかのごとき印象だ。
百億円単位の交付金をもらってれば悪口は言えないということか。
ここにも、原発問題の罪深さを感じる。
水だって、飲んじゃってから「汚染されてました」とは、自治体は市民の命を守る気はないのだろうか。
税金を払うのがバカバカしくなってくる。
政府はようやく4月5日になって放射性物質の拡散予測の公表を指示した。
事故からなんと1ヶ月近くもたってのことだ。それまではこともあろうに遠く離れたドイツなどが発表していたデータでしか一般人は知りえなか
った情報だ。
たしかに図を見れば、ほぼ日本全土に放射能が拡散するであろうことがわかるので、国民には伏せておきたい、という事だったのだろう。
(気象庁公表の
データを元に毎日新聞が作成した地図よ
り)
本日4月6日のAFN ニュースでは福島原発の水素爆発の危険性について報道していた。
これから数ヶ月にも及ぶと見られている放射能の放出。
関東圏の農畜産家、漁業従事者の方々は特に不安でたまらないことでしょう。
4月現在で実被害のない西日本の皆さん
も、原子力発電所のありかたについて、どうか真剣に考えていただきたいと思います。
○最近のオンエア曲から
・Rolling In The
Deep ADELE 紹介(試聴)ページ| CD
: 21
こ
れは連日かかりまくり。
本国イギリスで、そしてアメリカで、世界で絶賛の嵐を巻き起こしている気鋭のシンガー、アデルの 2nd アルバム、21 (2011) からの
1st カット。
吹きすさぶ風のようなスピード感。
ピアノの連打と共にソウルフルなうたが疾走する。伸びやかな歌声が、心の奥まで、突き刺さる。
19歳で制作した 1st アルバム 19 及び大ヒット・バラード Chasing Pavements
(2008)
でその存在を世界に強烈に知らしめた彼女。
CD
: 19(デラックス・エディション)
本格派と呼ぶにふさわしい、心に響く歌声はますます磨きがかかり、今回の新作 21
は発表直後に英米チャートで1位を獲得。それに伴ってデビュー盤もイギリスで2位、アメリカでも再エントリーを果たすなど、賛辞は鳴り止まない。
・All About You AGAINST
ALL WILL 試聴サイト | A
Rhyme & Reason [Explicit]
サザン・ロックの土くささが漂うハード・ロック。
絶唱系のヴォーカル、そしてアウトロー的な荒々しさも魅力だ。
アゲインスト・オール・ウィルはアメ
リカのオルタナ系バンド、PUDDLE OF MUDD のオリジナル・ギタリスト、Jimmy Allen
を主要ソング・ライターに、Jeff Current (Vo), ブラジルのスラッシュ・メタル・バンド、The Mist
のベーシスト、Cello Dias,
そしてドラムスに Steve Wilson (米西海岸の伝説的パンク・バンド、Dead Kennedys に在籍)ら4人で結成。
この曲は2009年12月ににインディーズ盤として出した A Rhyme & Reason
からのカット。最近になって日本でもようやく MP3 として入手できるようになった。
日本ではおそらく知ってる人は数少ないと思うけれど、カッコいいバンドなのでロック・ファンにはぜひ、注目してもらいたい
ところです。
Photo : 虚空慈 kokuuji
アップロード : 2011/04/06 更新
: 2011/05/02
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